40年の時を越え、コルグより「ARP ODYSSEY」完全復刻!

もくじ

  1. ARP ODYSSEYとは
  2. ARP Instruments社
  3. 構成・サウンド
  4. コントロール
  5. オリジナルとの比較
  6. ユーザーの演奏
  7. 標準鍵盤モデルも
  8. フレンズ特典
  9. まとめ
  10. おすすめ関連ブログ

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ARP ODYSSEYとは

シンセサイザーの発展に多大なる影響を与えてきたARP社。
その中でもARP Odysseyはアナログシンセの名機中の名機。
オリジナルARP Odysseyはそのハリのあるサウンド、音作りの多彩さによって高い評価を獲得し、Herbie HancockやGeorge Duke、John Lord、Kraftwerk、YMOなど数多くのミュージシャンが愛用。歴史に残る様々な名曲や新たな音楽が生まれていきました。
1981年惜しまれつつもARP社の歴史に幕が下ろされました・・・しかし、2015年我らが日本のシンセメーカーKORGとARP創業者の一人であるDavid Friend氏をアドバイザーに迎え生まれたのが「新・ARP Odyssey」

ARP Instruments社

ARP Instruments社(以下ARP社)の創業は1969年。社名の由来は創業者の1人であるAlan Robert Pearlman氏の頭文字をとったものです。共同創業者にはLewis G. Pollock氏、そして主席エンジニアであり後にARP Odysseyの設計を手掛けることになるDavid Friend氏がいました。

当時のシンセサイザーは、巨大なモジュラー・システムの全盛期。しかしチューニングが不安定なものが多く、各社が悩みの種としていました。そこでARP社では安定度の高いオシレーター開発を重点項目の1つに設定し、それに向けた研究を製品開発と並行して進めていました。

構成・サウンド

2VCOのデュオフォニック機であるオリジナルARP Odysseyは、シャープで鋭いサウンドと、豊富な音色バリエーションを最大の特長としています。オシレーター・シンク、サンプル&ホールド、パルス・ウィズ・モジュレーション、ハイパス・フィルター、2種類のエンベロープ・ジェネレーター、PPCによるピッチベンドなど、様々な機能とモジュレーションによって多彩なサウンドを作り出すことができました。

デュオフォニック仕様

2音同時に発音するとオシレーターが別々の音程で発音します
波形の選択は少し離れてた所、ミキサー部分での選択になります
▼ミキサー部分

チューニングは無段階に可変するのでぴったりとチューニングを合わせるにはチューナーなどが必要になりますが、プラスに考えるとチューニングまでも自在に変更することが出来るとも取れます。

オシレーターの2にはシンク機能ががついていて、こちらをONにするとオシレーター1と2別々のチューニングでなっていたものが同じチューニングになってより芯のある音になります。
シンクはオシレーター2がオシレーター1のチューニングに合わさるというもので、OFFの状態で2のチューニングを下げてハーモニーを出すといった表現も可能になります。

デュオフォニックであるという事で別々に音を変化させたり、ARP Odysseyにしか表現できない可能性が秘められています。

▼ARP Odysseyのデモサウンドです、ぜひそのビンテージサウンドをお聞きください。

コントロール

ARP Odysseyのパラメータは「ほぼ」と言っていいほどスライダー「縦」の動きで変化させます。
アナログシンセといわれると「スライダーとつまみがたくさんあって」というイメージですがこちらはスライダーメインでかなり直感的です。
スライダー以外で音に変化を与える「コントロール部」として特徴的な部分が2つあるのでご紹介します。

トランスポーズレバー

上の写真を見て分かる通り2オクターブのUPとDOWNをレバー1つで行うことが出来ます。
演奏を止めることなく1アクションでリードやベースを弾き分けることが出来ます。パフォーマンスにはかなり重宝するコントロール部分ではないでしょうか。

PPC

オリジナルPROPORTIONAL PITCH CONTROLを再現。3つのラバーパッドを押すことで音に変化をもたらします。
左はフラット♭右はシャープ♯のマークが記されていてシンセサイザーでいうピッチベントの働きをします。
押す強さに応じて変化の深さが変わります。
中央はモジュレーションとなっていて、ビブラートのような効果をもたらします。
こちらもパフォーマンスに重宝する機能ですね。

オリジナルとの比較

もちろんオリジナルに無い新しい機能も搭載しております。

オリジナルARP Odysseyの生産期の違いも再現

オリジナルARP Odysseyには生産期の違いで大きく見た目や機能が変わっていきます

▼オリジナルARP Odyssey

ARP Odyssey Rev1
(1972〜1974年)
ARP Odyssey Rev2
(1975〜1976年)
ARP Odyssey Rev3
(1978〜1981年)

オリジナルARP Odysseyの生産時期によって異なる、3種類のローパス・フィルター回路を全て搭載。12dB/Octで鋭くパンチの効いたサウンドを作り出すTYPEⅠ(Rev1)、24dB/Octで太い低音が心地良いTYPEⅡ(Rev2)、そしてレゾナンスを上げても非常に効きが安定するTYPEⅢ(Rev3)をスイッチ1つで切り替え可能です。

コントロールの一つとして先ほどご紹介した「トランスポーズレバー」も、レバーを動かした瞬間にポルタメントが利くかどうかがRev1とRev2/3でそれぞれ異なる、というオリジナルARP Odysseyの仕様をどちらも再現し、スイッチで切り替え可能になります。

復刻版はオリジナルARP Odysseyの長きにわたる歴史までも1台で物語っています。大変すばらしいです・・・。

ドライブ機能

こちらもオリジナルには無い機能、VCAを歪ませ、荒々しいサウンドを生み出すDRIVEスイッチを搭載しました。 

MIDIに対応

現代への復刻を象徴するかのようなMIDI、他メーカーでもアナログシンセにはMIDIが付いているのが当たり前な時代になりました。
MIDI INとUSB MIDIの端子が新たに追加され本体の鍵盤ではなく大きな鍵盤で弾くことやPCへのMIDI情報を送る事も可能になり、アナログシンセながらにデジタルシンセばりのデジタル的操作も可能になりました。

ユーザーの演奏

文で説明にも限界があるので実際に使用しているユーザーの演奏をまとめてみました。

 

Ecos del 2017 #silisendirecto #silis #technopop #arpodyssey #2017 #heterodoxias

Cristhian Silis Salazarさん(@silismx)がシェアした投稿 –

様々な使い方にも対応して、思い思いにARP Odysseyのサウンドを楽しんでいます。
詳細なセッティングなどは確認できませんが見ているだけで参考になります・・・。

標準鍵盤モデル

オリジナルの標準サイズの鍵盤のモデルもリリースされています!

「ARP ODYSSEY FS」

Rev1 Rev2 Rev3

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性能的な差はありません。
鍵盤・本体サイズ、電圧、消費電力と付属品の違いがある程度。
オリジナルサイズで弾きたいという方は是非コチラを!

フレンズ特典

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まとめ

「ARP Odyssey」いかがだったでしょうか?
ARP社の3代にまたがったアナログシンセの名機が現代に完全復刻しました。
時代を彩ったビンテージなサウンドが現代でもまた吹き返すこと間違いなしです。
スライダーとスイッチとシンプルな作りとデザインでアナログシンセをこれから始めるという方にもかなりオススメです。
フレンズではお得な特典も付くのでぜひご検討ください!

ARP Odysseyについてのお問い合わせやシンセサイザーの購入相談などお気軽に下記お問合せフォームよりお気軽にご連絡下さい!

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▼氏家氏によるARP Odysseyレビューも是非ご覧ください


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