K5 Pro ESSは、USB入力で最大768kHz/32bitおよびDSD512に対応し、ヘッドホン出力とライン出力を備えた据え置き型コンパクトUSB DAC/ヘッドホンアンプの決定版として高評価を獲得したK5 ProのDACチップを、モバイル向けDACチップのフラッグシップ「ES9038Q2M」と変更することで、音質的な進化を遂げた最新モデルです。
■ESS Technology製DACチップ「ES9038Q2M」搭載。低ノイズ・低歪と高出力を両立
K5 Pro ESSでは、ESS Technology社のポータブル向けDACチップのフラッグシップモデル「ES9038Q2M」を採用し、先代モデルで採用していた「AK4493EQ」と比較してTHD+Nを約50%向上、チャンネルセパレーションは最大8dB向上いたしました。
■USBコントローラーにXMOS製「XUF208」を採用。768kHz/32bit PCMならびにDSD512に対応
K5 Pro ESSは、USBデコードチップにXMOS製USBデコードチップ「XUF208」を採用しています。
PCMでは最大768kHz/32bit、DSDでは最大DSD512(Native)のデコード能力を備え、優れたクロックマネジメントシステムにより高い品質のD/Aコンバート回路を構築しています。
■先進のオーディオアーキテクチャにより入念に設計された4ブロック構成のアナログアンプ部
K5 Pro ESSには、小型軽量の筐体ながら、優れたアナログ増幅回路を搭載しています。
クラス最高レベルの忠実再生を実現する4ブロック構成のオーディオ回路(二次のローパスフィルター+アナログボリューム+電圧増幅+電流駆動部)は、増幅回路の各部分が調和して完璧に連携し、優れたダイナミックレンジと高解像度のサウンドを実現しています。
■微細な音量調整を可能にするADCボリュームコントロール機能
K5 Pro ESSのボリュームコントロールは、革新的なADCボリュームコントロール機能を採用し、左右のチャンネル間の音量不均等に悩まされることはありません。
ADCボリュームコントロールは、本体に装備された可変抵抗=ボリュームノブに直接音楽信号を流して調節を行うのではなく、ノブの回転変化をAD変換した値に基づいてアナログボリュームICを制御することにより、可変抵抗で発生するギャングエラーを排除しながらも、ボリュームノブによる直感的な音量調整が可能となりました。
音量調整に使用される新日本無線製「NW1195A」アナログボリュームコントロールチップは、-118dBの超低ノイズが特長で、1ステップ0.5dBの音量調整が可能です。 そして、テキサスインスツルメンツ製フラグシップオペアンプ「TPA6120」とJFETオペアンプ「OPA1642」 のコンビネーションにより、スムーズで高解像度な音量調整を実現します。
■安全・確実・堅牢を実現するDCフィルター採用の外部電源方式を採用
K5 Pro ESSではイズを最小限に抑えるように設計されたDC 15V外部電源方式を採用しています。
入力されたDC電圧は2次電源でフィルタリングされ、オーディオ回路の増幅部分と回路の残りの部分に独立して電力供給を行います。
これにより、電源リップルを効果的に抑制し、回路の2つの主要セクション間のクロストークを最小限に抑えます。
■レバースイッチによるゲイン調整機能搭載
K5 Pro ESSには、入力の選択とゲイン調整の両方が本体前面に装備されたレバースイッチで行えます。ステータスが明確に印字され、直感的にコントロールが可能です。
ゲイン調整は低、中、高の3段階で行なえ、使用するヘッドホンによって設定を変えることで、快適な音量レベルで使用することができます。