【ドラム初心者講座】チューニングって??
目次
- チューニングって?
- ドラムチューニングのプロもいるぐらい奥が深い!
- 勘と経験・慣れ
- チューニングの基本
- 緩める=音が低くなる 締める=音が高くなる
- 各太鼓に合った音にする
- 実際に叩くセッティングにしてからチューニング
- 鳴らす場所の環境
- 裏面のチューニングが大切
- 良い生音を聴く・目標とする音を設定する
- チューニングに役立つアイテムのご紹介
- Revolution Drum(レボリューションドラム) / FIREFLY ダイナミック・ドラムチューニング・デバイス
- Robokey 4X 高速チューニングキー
- TAMA(タマ) / TENSION WATCH(テンション・ウォッチ) TW200B – ドラム用テンションウォッチ –
ドラムを始めたばかりの初心者にとって難関となる「チューニング」。
ドラムは適正なチューニングによって本領を発揮します。
いくら高価なドラムセットでもチューニングをおろそかにしては本領を発揮できません。
今回はチューニングについて簡単にではありますが、お話しさせて頂こうと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
チューニングって?
太鼓のヘッドのテンション(張り具合)を調節して、自分の欲しい音に近づける作業のことです。
ドラムはメロディーを奏でる楽器ではないので、チューニング(音程)をピッタリにする必要はありませんが、リズムを奏でる上で音をはっきり聞こえさせる必要があります。
ドラムチューニングは、プロの現場では、ドラムチューニング用の時間が取られていたりするぐらい重要な作業です。
レコーディングの時などは、曲ごとにチューニングを変え演奏する曲にマッチしたサウンドを作り出すことがあります。
ドラムチューニングのプロもいるぐらい奥が深い!
プロの現場では、ドラムのチューニングをはじめ、ドラマー周辺の主に機材関連のケアをするエンジニア「ドラムテック」と呼ばれる方がいます。
チューニングだけを専門とする人もいるぐらい、ドラムチューニングは長年培った技術が必要なのです。
音のデジタル化が進む中でも、アナログながら大切な作業です。
勘と経験・慣れ
ドラムチューニングには正解がありません。
実際やってみると分かるのですが、時間も多く掛かります。
どう調整すれば、どんな音になるかをたくさん経験していき、耳と体で覚えていきましょう。
慣れてくれば、チューニングに掛かる時間がどんどん短縮されていくと思います。
まずはどういじったらどう音が変わるかを知りましょう。
チューニングの基本
ヘッドは均等に貼る
ドラムヘッドは各ボルトを締め引っ張り合うことでテンションをキープしています。
1カ所だけ緩んだり締めたりするだけで音が変わりますし、ヘッドを叩いた振動をしっかり伝えるためには各ボルトの均等な締め具合が必要になります。
必ずしも回した回数だけで判断できないので、締めた箇所の付近の音を実際に聞きながら、チューニングキーを使って対角線上の順番に各ボルトを調整していきましょう。
緩める=音が低くなる 締める=音が高くなる
「緩める=音が低くなる 締める=音が高くなる」
これが基本です。
ボルトを時計回りにまわしたら締まっていきます。
各太鼓に合った音にする
小口径の太鼓で、低い音を出そうとしてボルトを緩めてチューニングしても目的の音に鳴らない時は多いと思います。
シェルや太鼓のサイズで自然な音が鳴るように心掛けましょう。
- 小口径 = 高い音
- 大口径 = 低い音
- 胴の深さが浅い = 高い音
- 胴の深さが深い = 低い音
実際に叩くセッティングにしてからチューニング
ドラムセットは常時、一つだけの音が鳴っているだけはありません。
太鼓やパーツが独立していない場合は一緒に音が振動しています。
実際叩くセッティングにしてから、チューニングされることをオススメします。
セット全体での共振や、各太鼓の音程バランスを実際に叩いてチェックしていきましょう。
鳴らす場所の環境
ドラムはバンドアンサンブル上、「最も高い音=シンバル、最も低い音=バスドラム」が鳴り合っていますので、音の支配力がある分、鳴らす場所によって最も左右される楽器です。
実際演奏するその場で叩いて判断することも重要です。
裏面のチューニングが大切
裏と表のヘッドの張り具合のバランスによって音が変わります。
- 表より裏のテンションが高い = サスティーン(音の長さ)が長くなる、抜けのいい音になる。
- 表より裏のテンションが低い = サスティーンが短くなる、デッド(音の反射が少ない状態)な感じになる。
良い生音を聴く・目標とする音を設定する
音源などで鳴っているドラムの音だけではなく生音を知ることが大切です。
生音がよく聴こえるライブスペースや、スタジオなどで、いろんなドラマーの方のプレイだけではなく「音」も意識して聞いてみましょう。
そして、自分が鳴らしたい音の目標を意識しましょう!
チューニングに役立つアイテムのご紹介
Revolution Drum(レボリューションドラム) / FIREFLY
ダイナミック・ドラムチューニング・デバイス
FireflyドラムキーはCNCによる機械加工によって増加されたトルクと、快適でよりスムーズで正確なサイレントラチェットシステムを実現、視認性の良い赤のアルマイトで幅広な人間工学に則ったハンドルを実現しています。
また最高グレードの材料は長寿命と耐久性を確保しています。
Robokey 4X 高速チューニングキー
通常倍速左右回り・4倍速右回り・4倍速左回りの3段階に変更可能。
回していくとキーのトルクがきつくなったところで止めれば、テンションがだいたい揃うので、そのままチューニングに入りやすいです。
TAMA(タマ) / TENSION WATCH(テンション・ウォッチ)
TW200B – ドラム用テンションウォッチ –
テンション・ウォッチは、これまで経験やカンに負うところの大きかったドラムのチューニングを、ヘッド面の張力を測定し目で確認できる便利なアイテムです。
本体をテンションボルト付近に置くだけでヘッドのテンションを目盛りで確認でき、自分の気に入ったチューニングの際の数値をメモしておけば、次回同じチューニングを再現することも可能です。