AlphaTheta WAVE-EIGHT 生産完了の代わりに|英国 Wharfedale Pro EZ-8A と比較 ワイヤレス転送・音・重さで選ぶバッテリーPA

AlphaTheta の WAVE-EIGHT は生産完了となり、当店での販売も終了しました。WAVE-EIGHT を検討していた方から「代わりになるバッテリースピーカーは?」とご相談をいただくことが増えたので、当店がおすすめしている、イギリス生まれの老舗スピーカーブランド Wharfedale Pro の EZ-8A と比べてまとめました。どちらも8インチのバッテリー駆動スピーカーですが、ワイヤレスで音を飛ばす方法が大きく違います。WAVE-EIGHT は付属の SonicLink 送信機で DJ 機材をつなぐ1方式、EZ-8A は市販の送信機を挿して、マイク・楽器・DJミキサーを用途ごとに選んだ方式で無線にできます。
目次
WAVE-EIGHT 生産完了の代わりに選ぶなら:ワイヤレス方式で決まる
EZ-8Aは、XLR / 1/4インチ / 3.5mmの標準入力に市販の送信機を挿して、マイク・楽器・DJミキサーなど用途ごとに最適な無線方式を選べます。一方WAVE-EIGHTは、付属のSonicLink送信機(独自2.4GHz・見通し約15m)で一元管理し、DJ機材の完全ワイヤレス化に特化しています。
当店では名古屋のホテルラウンジ向けにEZ-8A + Sennheiser EW-DP SKP/EKの構成を納入した実績があり、複数の入力方式が必要な現場ではEZ-8Aの柔軟性が活躍しています。
Wharfedale Pro とは:1932年創業、イギリス生まれのスピーカーブランド
Wharfedale(ワーフデール)は、1932年にイギリス・ヨークシャーで生まれたスピーカーブランドです。創業者のギルバート・ブリッグスが、イルクリーの自宅の地下室で最初のスピーカーを作ったのが始まりで、ブランド名はその土地を流れるワーフ川の谷「Wharfedale」から付けられました。
家庭用オーディオのスピーカーづくりで90年以上の歴史を重ねてきた英国ブランドで、その音づくりの経験をライブやイベント用の音響機器に生かしているのがプロ向けの Wharfedale Pro です。EZ-8A はこのシリーズのバッテリー駆動モデルで、低域と高域を同じ軸から鳴らす同軸ドライバーに、英国の老舗らしい「声や楽器が自然に聞こえる音」へのこだわりが表れています。
当店では、DJ機材だけでなく、司会・弾き語り・店舗のBGMまで1台でこなしたい方に、音の素性の良い Wharfedale Pro をおすすめしています。
早見表:主要スペック比較
| 項目 | EZ-8A | WAVE-EIGHT |
|---|---|---|
| ドライバー | 8インチ同軸 | 8インチ + Vortex Bass |
| 定格出力 | 100W 連続 | 公開なし |
| 最大音圧 | 115 dB SPL | 公開なし(実測 約107dB) |
| 周波数特性 | 60Hz~18kHz (±3dB) | 35Hz~36kHz (Music/Flat) |
| 入力 | XLR / 1/4インチ / 3.5mm | XLR/TRS コンボ×2 / 1/4インチ / 3.5mm |
| ワイヤレス | Bluetooth TWS(市販送信機選択可) | SonicLink + Bluetooth 5.1 |
| 電池駆動時間 | 最大 約6時間 | 約8時間 |
| 重量 | 8.0 kg | 12.7 kg |
| 防水等級 | 記載なし | IPX4 |
このビデオでは、EZ-8AとEZ-6Aの違いと、20万円クラスのPA技術がお手軽な価格で実現できる理由を詳しく実演しています。電源のない野外でも高音質を実現するメカニズムが理解でき、購入前の不安解消に役立ちます。
ワイヤレス転送性能:用途別の選択肢
EZ-8A:市販送信機から選べる柔軟性
EZ-8Aの標準入力(XLR / 1/4インチ / 3.5mm)に市販の送信機を接続することで、用途ごとに最適な無線方式を構築できます。当店で取り扱っている組み合わせは以下の通りです。
① Sennheiser XSW-D PORTABLE BASE SET(3.5mm送受信)
2.4GHz デジタル・aptX Live対応・遅延4ms未満・見通し最大75m。EZ-8Aの3.5mm入力に直結でき、低遅延が必要なダンスレッスンやDJセットに最適。S/N 106dB、干渉時は全データを2回送信し自動で空き周波数へ移ります。
② Xvive XV-U3(マイク用プラグオン送信機)
ダイナミックマイクのXLRに直接挿すプラグオン方式。2.4GHz・24bit/48kHz非圧縮・遅延5ms未満・約27m到達。スピーチやボーカルの自由な動きを確保でき、ストリートパフォーマンスに活躍。
③ Sennheiser EW-DP SKP / EK(マイク用・プロ向け)
UHF B帯 806.125~809.750MHz デジタル・遅延1.9ms・ダイナミックレンジ134dB。当店がホテルラウンジに納入した実績がある構成で、お手持ちのマイクを、人が多くスマホや Wi-Fi が密集する会場でも安定して無線化したい現場向けです。EKレシーバーは単3電池でも駆動し、持ち運びやすさが特徴。
④ Sennheiser XSW 1-825-JB(免許不要UHF)
806~810MHz アナログFM・免許不要・同時7台まで。コストパフォーマンスが高く、複数のマイクを同時に運用する小規模イベントに向きます。
WAVE-EIGHT:付属SonicLink送信機の高速性
WAVE-EIGHTはSonicLink送信機(独自2.4GHz・見通し約15m)を付属し、ワイヤレスDJ環境を一元管理します。Bluetoothより遥かに高速という遅延性能が売りで、DJ CDJやDJコントローラーの遠隔操作に最適。2台で無線ステレオ、3台目をサブウーファーとして使えるほか、OMNIS-DUO と組み合わせると完全ワイヤレスで DJ ができます。
マイクをワイヤレスにするときは、SonicLink とは別にワイヤレスマイクを用意し、受信機を WAVE-EIGHT のコンボ入力に挿します。
送信機ごとの評価 ― 転送方式・遅延・距離・音質・安定度
WAVE-EIGHT 付属の SonicLink と、EZ-8A に組み合わせられる送信機を同じ物差しで並べました。数値はメーカー公称値です。公称値がない項目は「-」とし、販売店の表記を使った箇所は明記しています。
| 送信機 | 転送方式 | 遅延 | 距離 | 音質 | 安定度 |
|---|---|---|---|---|---|
| SonicLink WAVE-EIGHT 付属 |
独自方式 2.4GHz デジタル 詳細非公開 |
- 非公開(「Bluetooth より遥かに高速」) |
△ 約15m 見通し |
- 非公開 |
△ Wi-Fi と同じ 2.4GHz。干渉対策の公表なし |
| Bluetooth EZ-8A・WAVE-EIGHT 内蔵 |
Bluetooth WAVE-EIGHT は 5.1・SBC/AAC |
△ 一般に 100ms 以上 |
△ WAVE-EIGHT 約15m |
○ 圧縮(SBC/AAC) |
△ BGM 用。演奏・マイクには不向き |
| Sennheiser XSW-D PORTABLE / INSTRUMENT BASE SET |
2.4GHz デジタル aptX Live |
◎ 4ms 未満 |
◎ 最大75m |
○ 80Hz〜18kHz(6.3mm は 10Hz〜)・S/N 106dB・歪み 0.1% 未満 |
○ 全データを2回送信、干渉時は空き周波数へ自動で移る、アンテナダイバーシティ |
| Xvive XV-U3 マイク用プラグオン |
2.4GHz デジタル 24bit/48kHz 非圧縮 |
◎ 5ms 未満 |
○ 約27m |
◎ 20Hz〜20kHz・ダイナミックレンジ 110dB |
○ 同時6台まで。ダイナミックマイク専用 |
| Sennheiser XSW 1-825-JB ハンドマイク一体型 |
UHF B帯(806〜810MHz) アナログ FM |
◎ アナログのため処理遅延なし |
- 公称値なし(送信出力 10mW) |
○ S/N 103dB 以上・歪み 0.9%・受信機の帯域 50Hz〜16kHz |
◎ Wi-Fi・Bluetooth と別の帯域。同時7台まで |
| Sennheiser EW-DP SKP + EK T12・プロ用 |
UHF B帯(806.125〜809.750MHz) デジタル |
◎ 1.9ms |
◎ 最大50m(販売店表記・公式の公称値なし) |
◎ 20Hz〜20kHz・ダイナミックレンジ 134dB |
◎ Wi-Fi と別の帯域。アプリで空きチャンネルを自動で探す |
評価の基準:遅延は 10ms 未満を◎。距離は 50m 以上を◎、20m 以上を○、20m 未満を△。音質は 20Hz〜20kHz かつダイナミックレンジ(または S/N)110dB 以上を◎。安定度は Wi-Fi と別の帯域を使うものを◎、2.4GHz でも干渉対策を公表しているものを○、対策の公表がないものと Bluetooth を△としました。
- 遅延:DJ・楽器・マイクに使える 10ms 未満は、XSW-D・XV-U3・XSW 1・EW-DP の4つ。SonicLink は数値が公開されていないため、同じ土俵では比べられません。
- 距離:数値で 15m を超えるのは XSW-D(75m)と XV-U3(27m)。広い屋外やホールの後方まで届かせたいなら XSW-D が最も余裕があります。
- 音質:EW-DP(134dB)と XV-U3(24bit 非圧縮)が上位。XSW 1 はアナログで高域が 16kHz までのため、声には十分ですが、音楽を飛ばすなら XSW-D 以上をおすすめします。
- 安定度:人が多くスマホや Wi-Fi が密集する会場では、2.4GHz を避けられる B帯(XSW 1・EW-DP)が有利です。ただし B帯はほかのワイヤレスマイクとも共用で、同時に使える台数には上限があります。
音質:同軸ドライバー + DSP処理
EZ-8Aは8インチ同軸ドライバー(LF 60W + HF 40W RMS)を採用。FIR DSP処理により位相特性に優れた高精度な音響再生を実現しており、バッテリー駆動機とは思えない明瞭さが特徴です。最大115 dB SPL、周波数特性60Hz~18kHz(±3dB)のスペック根拠があり、屋外環境でもクリアでフォーカスの高いサウンドが飛ぶ理由は、この同軸設計とDSP の組み合わせにあります。
WAVE-EIGHTは8インチドライバー + Vortex Bass Accelerator を搭載し、定格出力と最大音圧の公称値は非公開ですが、海外レビュー実測では約107dB。周波数特性35Hz~36kHz(Music/Flat)で、より低域を強調する設計傾向にあります。
まとめると、EZ-8A は声や楽器の輪郭が聞き取りやすい音、WAVE-EIGHT は低音の迫力を重視した音です。司会・弾き語り・BGM には EZ-8A が向いています。
持ち運び・充電:8kg vs 12.7kg
EZ-8A:8.0 kg・USB-C充電対応
重量が約5kg軽く、専用ツアーバッグ付属で持ち運びに優れます。USB-C 充電にも対応しています。電池駆動時間は最大約6時間。
WAVE-EIGHT:12.7 kg・伸縮ハンドル + キャスター装備
重量が重い分、伸縮ハンドルとキャスターで移動が楽。電池駆動時間は約8時間で、充電は約4~6時間と比較的短時間です。IPX4防水等級を備えており、屋外での急な天候変化にも対応しやすいメリットがあります。
WAVE-EIGHT は生産完了のため、これから揃えるなら、軽くて持ち運びやすい EZ-8A をおすすめしています。
どちらを選ぶか:ユースケース別ガイド
EZ-8Aが向く人
- 複数の入力源を使う現場:マイク・ギター・DJミキサーを同時に運用する小規模イベント、ホテルラウンジ、店舗BGM。当店の納入実績ではホテルラウンジでEZ-8A + Sennheiser EW-DP SKP/EKの構成が活躍しています。
- ポータブル性を優先:8kg軽量・USB-C充電・ツアーバッグ付属で、一人で複数の現場をはしごする音響担当者向け。
- 送信機の選択肢が多い:Sennheiser XSW-D(低遅延DJセット)、Xvive XV-U3(マイク用)、EW-DP(高精度)など、用途で送信機をカスタマイズしたい人。
WAVE-EIGHT を検討していた方へ
- DJ 機材を無線でつなぎたい:EZ-8A + Sennheiser XSW-D PORTABLE BASE SET で、DJ ミキサーの音を遅延 4ms 未満・最大 75m で飛ばせます。
- 2台でステレオにしたい:EZ-8A は TWS Bluetooth か、XLR の Link 出力で2台をつなげます。
- 雨の屋外で使いたい:EZ-8A には防水等級の記載がありません。雨天は屋根の下でお使いください。
- 8時間以上鳴らしたい:EZ-8A の連続使用は最大約6時間です。長いイベントは、電源の取れる場所で給電しながらの運用をおすすめします。
当店のおすすめ構成
EZ-8A マイク・楽器・DJミックス向けセット
EZ-8Aは単品でも充分な実力ですが、ワイヤレス化でさらに活躍度が広がります。当店では以下の構成をおすすめしています:
- 【基本セット】EZ-8A + Sennheiser XSW-D PORTABLE BASE SET
DJ ミキサーやキーボードの音を、遅延 4ms 未満で EZ-8A へ飛ばせます(マイクは含まれません)。 - 【高精度セット】EZ-8A + Sennheiser EW-DP SKP/EK
お手持ちのマイク1本を、UHF B帯で安定して無線化する現場向け。当店がホテルラウンジに納入した実績構成です。 - 【ストリートパフォーマンス向け】EZ-8A + Xvive XV-U3
ボーカルマイクだけをプラグオン送信機で無線化。シンプルながら自由な動きを確保でき、コストパフォーマンスに優れます。
長時間のイベントでは
EZ-8A の連続使用は最大約6時間です。それより長いときは、電源の取れる場所で給電しながらの運用をおすすめします。
Sennheiser(ゼンハイザー) / XSW-D PORTABLE BASE SET(3.5mm 送受信・遅延 4ms 未満)
フレンズ価格 33,000円(税込)送料無料
(税抜 30,000円)
よくある質問
Q. EZ-8Aはマイクとスピーカーを同時に無線化できますか?
A. できます。EZ-8Aの複数入力端子(XLR / 1/4インチ / 3.5mm)に異なる送信機を接続すれば、マイク・楽器・DJミキサーなど複数の音源をワイヤレス化できます。例えば、XLR入力にSennheiser EW-DP SKP(マイク用)を、3.5mm入力にXSW-D(音源用)を接続する運用も可能です。
Q. WAVE-EIGHTの付属SonicLink送信機で、マイクやギターも無線化できますか?
A. SonicLink送信機の仕様は、DJ CDJ・DJコントローラーの無線化に最適化されており、マイクやギターの接続方法に関しては、AlphaTheta公式にご確認ください。なお WAVE-EIGHT は生産完了となりました。
Q. EZ-8Aの電池はどのくらいもちますか?
A. 最大約6時間の連続使用が公式スペックです。実運用では、ボリューム・入出力方式・環境温度によって変動します。それより長いイベントでは、電源の取れる場所で給電しながらの運用をおすすめします。
Q. EZ-8AとWAVE-EIGHTはBluetoothでステレオペア構成できますか?
A. EZ-8Aは「TWS Bluetooth機能」で2台をワイヤレス接続してステレオ再生に対応しています。WAVE-EIGHTも複数台でステレオシステムを構築でき、3台目をサブウーファーとして使うこともできます。詳細な接続方法は各メーカーのマニュアルをご確認ください。
Q. USB-C充電は急速充電に対応していますか?
A. EZ-8Aの公式スペックには充電時間の具体値が明記されていません。USB-C対応ですが、推奨充電電流・時間についてはメーカー公式サイト、または当店にお気軽にお問い合わせください。
Q. Sennheiser XSW-Dの見通し75mは、実内でも有効ですか?
A. 見通し距離はあくまで理想的な環境(障害物なし)での数値です。室内・建物内では壁や金属によって電波が減衰するため、実際に届く距離は短くなります。広い会場では、本番前に使う場所で確かめてください。
Wharfedale Pro EZ シリーズ EZ-8A(8インチ・最大 115dB・8.0kg)と EZ-6A(6.5インチ・最大 110dB・6.5kg)の2サイズ。入力・Bluetooth・バッテリー駆動は共通で、専用ツアーバッグが付属します。
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1981年に創業し40年以上楽器とオーディオを生業とさせて頂いています。地方の町の楽器屋として生まれインターネット時代により全国のご支援を頂き大成長を遂げました。ネット創成期に事業拡大し輸入事業に参入、輸出入者符号取得し正規代理店契約もドイツ、イタリア、アメリカなどの世界に契約。 日本にまだ無い新たな価値を世界に模索するを心に刻み今も日本味入荷の商品は多数です。
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